厳密にいえばサロベツ原野の町域は、幌延町の北にある豊富町だが、幌延の語源はアイヌ語の「ポロ・ヌプ」。
これは広漠と広がる原野の意味で、サロベツ原野を指している。
サロベツ原野が見えてくるのは、幌延駅、南下沼駅、下沼駅を過ぎ、利尻礼文サロベツ国立公園の拠点となる豊富町に入ってから。
サロベツ川が環流するサロベツ原野が息を吹き返すのは、短い夏の時期だ。
今はどこまでも広がる雪原と化している。
そして、はるか向こうにかすかに見て取れるのは利尻富士。
天候にもよるのだが、これがくっきりと見える時は、まるで空の上に浮かんでいるよう。
思わず息を飲む光景だ。
幌延駅から6つ先の勇知駅を過ぎると、鉛色の空の下で静まり返る日本海が見えてくる。
次の抜海駅付近は荒涼たる北の大地。日本最北端に近づいた心持とは、こういうことなのかと実感させられる。
稚内市の中心地・南稚内駅を過ぎれば、終着・稚内駅。
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